悲しみと心の痛みを和らげるホメオパシーのレメディ
- hirokohomeopathy
- 5月14日
- 読了時間: 6分
更新日:5月19日
人は生きていると、楽しいこともあれば、悲しい時もあるでしょう。
愛する人やペットとの死別、人間関係が壊れた時、離婚、失恋、流産、失業などの出来事は、悲しく辛いものです。
時には、悲しみのために、体調を崩したり、毎日の生活が滞ることもあります。
ここでは、悲しみとホメオパシーのレメディについてお話しします。

#1 - 本当の感情を受け入れましょう
人が悲しみと向き合うときは、個人での受け止め方や感じ方も様々です。感情を隠さずに、素直に自分の感情と向き合うことが大切です。
泣きたい時には、気が済むまで泣くことをお勧めしますし、怒りが込み上げる時には、その感情と向き合い、正直に受け止めましょう。
悲しみは人によっては、怒り、罪悪感や無感情となって現れてくることもあります。
チャリティのMindのウェブサイトでは、悲しみにおける感情について、以下のように説明しています。
悲しみと憂鬱
涙もろくなり、孤独を感じることもあるでしょう。未来のことが考えられなくなったり、希望が見えなくなってしまうこともあります。人によっては、死にたいと思うこともあるかもしれません。
無感覚、否定、不信
人によっては、ショックのあまり、無感覚になることもあります。また、事実を否定して見て見ぬふりをしたり、信じられなくなることもあります。
混乱
事実を消化できず、自分の存在そのものがわからなくなってしまったり、気持ちが混乱することがあります。
不安とパニック
何か悪いことが起こるのではないかと不安になったり、今までと違う状況にパニックとなったりすることもあります。
圧倒されて一杯一杯になる
事実を受け止めるのが難しく、一杯一杯になって、感情を処理できない時もあります。
安堵感
長い間看病をしていたり、亡くなった人との人間関係が複雑であったりする場合は、安堵感を感じる人もいますが、これは、よくあることです。
時に、自分の正直な感情と向き合うのが辛くて、敢えて忙しくして、感情と向き合わないようにする人もいますが、これは、却って逆効果です。その理由を次に説明いたします。
#2 - 心をひらく
悲しい気持ちが起こることは普通です。自分の感情に、正直に向き合うことが大切な理由は、感情を押し込まないようにするためです。
ホリステックな面から見れば、我慢して、本当の気持ちを押し込めば押し込むほど、素直な感情と向き合うのが難しくなってきます。それを繰り返していくうちに、真の自分の感情が本当はどんなものなのか、理解することが難しくなり、その後、体の不調を訴えたり、気持ちが落ち着くまでに時間がかかります。
人によっては、不眠、食欲低下、集中力の低下などを通して、悲しみを表現することもありでしょう。
悲しみゆえに、普段の生活が難しく感じるときは、無理をせず、ゆっくり休み、栄養をとって、自分の気持ちと体を大切にしてください。
#3 - 忍耐強く、自分に優しくする
悲しみを受け入れ、気持ちの整理をつけるのは、人それぞれ感情も違えば、方法も違い、時間もかかります。焦らず、自分のペースで、感情と向き合ってください。
気の合う友人や家族と過ごし、あまり先を考えすぎずに、ストレスを溜めない環境を作りましょう。
#4 - 悲しみに使うホメオパシーのレメディ
ホメオパシーのレメディは、感情を抑え込むことなく、気持ちを落ち着けてくれるのに役立ちます。
アコナイト(Aconite)
感情的および精神的なトラウマ。恐怖やショックを経験して以来、体調が優れない。激しい恐怖、不安、落ち着きのなさ。恐怖を感じ、気を失ってしまう寸前の状態の時に。
アーニカ(Arnica)
1人になりたい。全てが順調であるかのように振る舞う。身体的な接触を避ける。ショック状態にある人に典型的な行動を示す。
オピウム(Opium)
愛する人を失ったことに非常に怯え、悲しみに打ちひしがれ、感情が麻痺する。
イグナティア(Ignatia)
長く続くため息を伴う、激しいあるいは深い悲しみ。胃の底に空虚感を伴う悲しみとため息。喉に何かが詰まったような感覚。慰められて悪化する。悲しみを抑えるために1人になりたいという切望。悲しみと心配が影響する。悲しみやフラストレーションを特徴とする感情状態。
感情をコントロールすることが難しく、不適切なタイミングで笑ったり、ため息をついたり、涙を流したりしてしまう。
プルサティラ(Pulsatilla)
不眠、泣き止まない、感情的で涙もろく、すぐに泣いてしまう。誰かと一緒にいると気持ちが落ち着く。同情と愛情を切望する。慰められることで症状が和らぐ。
ナット・ミュア(Nat Mur)
急性および慢性の悲嘆。悲しみを経験して以来、感情的に引きこもり、孤立する。人前で泣くことができない。慰めや同情は涙を誘うので避け、感情を隠そうとする。
バドリア(Buddleia Davidii)
バドリアは激しいショックを受けた時に、深い安らぎと静けさをもたらすレメディとしてよく知られています。ネガティブな経験に打ちひしがれた人々に、強さと回復力を与えてくれます。
シグナス・シグナス(Cygnus Cygnus)
白鳥のレメディ。白鳥は生涯一夫一婦制のパートナーとして過ごすことが知られています。長年寄り添ったパートナーとの別れにも使われるレメディでもあります。
深い悲しみを感じ、胸が締め付けられるような感覚、喉につかえるような感覚、ため息、涙もろい。涙は慰めようがなく、感傷的な自己憐憫(じこれんびん:自分自身を可哀想だと感じる状態)に陥りやすい場合もあります。
ホメオパシーのレメディのポテンシーと投与量の選び方については、こちらのブログもご覧ください。
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フラワーエッセンスも悲しみがひどい時に使うことができます。
Star of Bethlehem (Bach Flower Essences)
突然のショックに使うエッセンス。事故、悪い知らせ、悲しみや恐怖などによるショックの後に使うエッセンスです。エッセンスの頭文字をとって(SOB:泣く)と、悲しみの時に使うレメディとして覚えると良いでしょう。
Rescue Remedy (Bach Flower Essences)
バッチフラワーのレスキューレメディは、不安な気持ちや、突然のショックなどの時に多いに役立ちます。気持ちがふと落ち着かない時に、使用するといいでしょう。
Emergency Essence (Australian Bush Flower Essences)
オーストラリアのブッシュフラワーエッセンスで、緊急時の症状に使う時に良いエッセンス。レスキューレメディと同じように、急に不安になったり、突然のショックで動揺する時に使うと良いでしょう。
Rebalance (Findhorn Flower Essences)
フォンドホーンフラワーエッセンスのバージョンのレスキューレメディ。不安な気持ちやショックなどで気持ちが動揺している時に、グラウンディングの働きとともに、気持ちを落ち着かせてくれます。
#5 - 最後に
悲しみが起こることは、人間では普通の感情です。
我慢したり、意地を張ったり、強がったりせずに、自分のペースで、時間をかけて向き合ってください。
その際にホメオパシーのレメディも活用してみてもいいですし、複雑で、時間がかかり、生活への支障が多くなってくる場合は、ホメオパスに相談してください。
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Love and gratitude
Hiroko
Reference:
Mind website: What does grief feel like? https://www.mind.org.uk/information-support/guides-to-support-and-services/bereavement/experiences-of-grief/
Murphy.R., (2006). Nature's Materia Medica, third edition, Lotus Health Institute. Blacksburg, Virginia, United States
Fraser. P., (2009) Birds Seeking The Freedom Of The Sky. Winter Press. West Wickem, Kent, United Kingdom
Lockie.A and Geddes.N., (1994). The Women's Guide To Homeopathy. First U.S. edition. Hamish Hamilton Ltd. United Kingdom