Glue ear(滲出性中耳炎:耳管の粘液閉塞)に使われるレメディ
更新日:9月21日
滲出性中耳炎(Glue Ear)は、お子さんに比較的よく見られ、痛みなどがはっきりしないまま、聞こえにくさにつながることがあります。
この記事では、滲出性中耳炎とはどのような状態なのか、どのような症状や様子が見られるのか、そしてホメオパシーで伝統的に考慮されるレメディについてご紹介します。
お子さんの聞こえにくさが続いている場合や心配な症状がある場合には、適切な医療機関での診察や聴力の確認も大切です。

冬になると、
「風邪が長引いてなかなか治らない」
「風邪の後、咳が数週間止まらない」
「風邪の後、耳が詰まった感じがする」
などといったお問い合わせが薬局でも目立ちました。
風邪を引いた後も、お子さんの耳が詰まったような状態が続く場合、それは滲出性中耳炎、別名グルーイヤー(glue ear)に関連していることがあります。
このブログでは、お子さんに多くみられるglue ear(滲出性中耳炎)について、その症状や特徴、そしてホメオパシーで伝統的に考慮されるレメディについてご紹介します。
#1 - 滲出性中耳炎とは?
滲出性中耳炎は、小児によく見られる症状で、鼓膜の奥の中耳に浸出液がたまる症状。鼻と耳は「耳管」で繋がっており、気圧の調整などを行なっていますが、うまく働かないと、粘膜から滲み出てきた浸出液が中耳腔にたまります。
子供の耳管は、大人と比べて、長さが短く、傾斜も緩やか。細菌やウイルスなどが、耳管に侵入しやすいのも原因と言われています。
小児の難聴の原因として最も多いもので、慢性化すると治りにくこともあるため、注意が必要となります。
#2 - 考慮したいこと
お子さんによって症状や経過は異なるため、一人ひとりの症状や、その変化を観察することが大切です。
お子さんの聞こえ方について心配がある場合、症状が長く続いている場合、または原因についてよく分からない場合には、適切な医療機関に相談してください。状況によっては、聴力検査などがすすめられることがあります。
#3 - ホメオパシーで伝統的に考慮されるレメディ
以下は、個々の症状やその方全体の様子が、それぞれのレメディの特徴と合う場合に、ホメオパシーのマテリア・メディカで伝統的に考慮されているレメディの一例です。
以下の説明は、それぞれのレメディについて伝統的に考えられている特徴をご紹介するものであり、特定のレメディが滲出性中耳炎を治療することを示すものではありません。また、適切な医療機関での診察や聴力検査に代わるものでもありません。
Calc Carb
風邪をひいた後に耳の症状を繰り返しやすく、耳の痛みや聞こえにくさがみられるような場合。
寒さ、気温の変化、鼻をかむこと、くしゃみ、飲み込むことなどで症状が悪化することがあります。
Chamomilla
耳の痛みが非常に強く、耳を触られることにとても敏感な場合。
冷たい空気で症状が悪化する一方、抱っこされたり、暖かく包まれたり、やさしく動かしてもらうことで楽になることがあります。
乳児や幼い子どもにみられる症状の特徴と関連して考えられているレメディです。
Kali Mur
慢性的な耳の詰まりや、耳が塞がったような状態。
特に、飲み込んだり顎を動かしたりしたときに、耳の中で音がしたり、ポンと空気が抜けるような感じがある場合。
Kali Sulph
耳からの分泌物、副鼻腔の詰まり、呼吸器の症状などを伴うような状態。
分泌物が黄色いことがあり、口呼吸やいびきを伴う場合もあります。こうした症状が慢性的な耳の症状とともにみられることがあります。
Merc Dulcis
耳が詰まった感じや聞こえにくさがあり、耳の症状がより強く、または長く続いているような場合。
水泳の後に耳の症状が出る場合もあります。
Pulsatilla
風邪をひいた後に耳の症状が出る場合。特に、耳が圧迫されている、または耳の中がいっぱいになっているような感じがある場合。
鼻をかんだ後、夜間、暖かい環境などで症状が悪化し、新鮮な空気の中や、やさしく動くことで楽になることがあります。
Silicea
慢性的な耳の詰まりや聞こえにくさがあり、粘り気のある、または強いにおいのする分泌物を伴うような状態。
季節の変化、風邪、冷たい空気、姿勢を変えること、鼻をかむことなどで症状が悪化し、温めたり耳を覆ったりすることで楽になることがあります。
ポテンシーと投与量について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
#4 - 最後に
お子さんの症状や経過は一人ひとり異なります。
この記事でご紹介したレメディや考え方は、ホメオパシーのマテリア・メディカで伝統的に考慮されているものをご紹介したものです。特定のレメディが滲出性中耳炎を治療することを示すものではなく、適切な医療機関での診察や聴力検査に代わるものでもありません。
医師に相談したほうがよい場合
滲出性中耳炎は自然に改善することもありますが、お子さんの聞こえにくさをそのままにしておくことはおすすめできません。
聞こえ方について心配がある場合、症状が長く続いている場合、または原因がよく分からない場合には、かかりつけの医師など、適切な医療機関に相談してください。状況によっては、聴力検査などがすすめられることがあります。
特に、耳の痛みが続く、耳から液体が出ている、聞こえ方に変化があるなどの場合には、ホメオパシーだけで対応せず、適切な医療機関に相談してください。
お子さんの症状や経過は一人ひとり異なり、同じレメディがすべての方に適しているとは限りません。
ホメオパシーのコンサルテーションでは、現在の症状だけでなく、これまでの健康状態や症状の経過、お子さんご自身の様子などをお聞きし、そのうえでホメオパシーが適しているかどうかを一緒に考えていく機会となります。
もしお子さんの状況について私に相談してみたい場合は、15分間のイントロダクション・チャットをご利用いただけます。
ホメオパシーについてさらに知りたい方は、他のブログ記事もご覧いただけます。
Love and gratitude
Hiroko
References :
Lockie.A. (1998) The Family Guide To Homeopathy The Safe Form of Medicine for the Future. Revised Edition. Penguin Books. Ltd. London England.
National Deaf Children’s Society. ‘Glue Ear’. https://www.ndcs.org.uk/information-and-support/childhood-deafness/causes-of-deafness/glue-ear/
College of Cranio-Sacral Therapy. ‘Cranio-sacral therapy and the treatment of common childhood conditions’ (22 June 2017) https://www.ccst.co.uk/cranio-sacral-therapy-treatment-common-childhood-conditions/#:~:text=Recurrent



