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ホメオパシーレメディのポテンシーと投与量について

更新日:4月9日

ポテンシー。これはホメオパシー独特のもの。高いとより良いものなのでしょうか?

いいえ、ポテンシーはそういうものではありません。ここにポテンシーについて知っておくべきことを説明します。


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ホメオパシー薬局でお客さんからの注文を受けるとき、「どのポテンシーをご希望ですか?」と聞くと、「できるだけ強いものをお願いします」と言われることがよくあります。

しかし、ホメオパシーのポテンシーは、薬のようにmgなど数字が大きいほど、強く働くというものではありません。ポテンシーに強い弱いはなく、それぞれのポテンシーにはそれぞれの役目があります。


ここでは「ポテンシー」について説明します。



Tip #1 - 希釈と振盪(しんとう)


ポテンシーとは希釈振とうの度合いを表したもの。

Potency is based on the dilutions and succussions.


X (地域によってはD or DHとも示す) : 1:9の割合(10分の1)でレメディを希釈振とうしたもの

C (地域によってはCHとも示す) : 1:99の割合(100分の1)でレメディを希釈振とうしたもの

LM potency : 1:49,999の割合(5万分1)でレメディを希釈振とうしたもの


レメディを作るとき、レメディはそれぞれのステージで希釈され、振盪(バンバン振って叩いて刺激を与える作業)を繰り返し、この過程がレメディ独特の波動を形成すると言われています。


ポテンシーの「C」の後に、HやKと書かれていて、30CH や 1MKという表記を見ることがあります。この "H" は「ハーネマンメソッド」のことで、希釈振盪するときに、毎回新しい試験管または容器を使用する方法をいいます。下の写真はその方法を表示しています。




一方 「K」はコルサコフメソッド( the Korsakovian method)のことで、希釈振盪するときに、同じ容器を使用します。この方法は機械で高いポテンシーを作るときに使われます。


レメディを購入するとき、これらの「H」や「K」は、調剤方法を示しているだけなので、特に心配する必要はありません。



Tip #2 - 症状は身体的?それとも感情的?


一般的に、身体的な症状には低いポテンシーを、精神・感情的な症状には高いポテンシーを使う傾向にあります(薬のようにmg数が多いなど、数字が高いほうが強く働く、という考えではありません)。

これは、同じレメディでも、ポテンシーの違いによって、固有に働き方が変わることを意味します。


ポテンシーを選択するとき、症状が身体的なものなのか、感情的な状態に処方するのか考える必要があります。


ホメオパシー薬局各社で作られている、レメディキットは、30cまたは200cを使用しているものが多いです。

30cは一般的なホームケアで使用するレメディキットに使われ、200cは救急キットや出産キットのように、さらにインパクトの強い症状に使うキットに使われています。


30cは身体的な症状と、感情的な症状をカバーする真ん中のポテンシーで、ホームケアで使うには、最も使いやすいポテンシーと言われています。



Tip #3 - 強烈さ


もう一つ、ポテンシーを考えるときに「強烈さ」の度合いがあります。例えば、風邪のような急性の症状に使うとき、または症状が突然始まり、インパクトが強い時は、高めのポテンシーを選びます。


例えば、交通事故や怪我した時、ショックが大きく、体における強い衝撃があります。このように、症状が強烈さを示すとき、高いポテンシーがよく働きます。


最もよく使われるポテンシーは、


3X, 6X, 9X, 12X, 3C, 6C (ヨーロッパの人は 5C, 7C, 9Cをよく注文します), 12C, 18C, 30C, 200C, 1M, 10M, 50M, CM, MM


一部の特殊なレメディは、上記にはない固有のポテンシーを使用することがあります。

また、上記以外のポテンシーをオーダーする時、特別調剤料を課すこともあるので、どうぞ薬局に直接ご相談ください。




Tip #4 - How is your energy level?


ポテンシーを選択するときに、その人のエネルギーレベルを考慮する必要もあります。

一般的に、赤ちゃんは元気にあふれたエネルギーを持ち、高いポテンシーによく反応します。赤ちゃんは活力に満ちていて、高いポテンシーを受け入れ、処理するエネルギーを持っているためです。


一方で、高齢の人は高いポテンシーを与えても、反応しないことがあります。一般的にお年寄りは疲れがあったり、エネルギーが低いためです。


例えば、年配の人が、死別などで悲しみに暮れており、ショックから疲れが見られる場合、低いポテンシーがよく働く時があります。彼らはレメディに反応するべく十分なエネルギーを持ち合わせていないため、感情的な症状でも、低いポテンシーの方が効くのです。

その人のエネルギー状態も考えた上で、ポテンシーを選んでください。


Tip #5 - 頻度と期間


ポテンシーが決まったら、次に知っておきたいのが「どのくらいの頻度」で「どれくらいの期間」レメディを摂るべきか。


ホメオパシーは波動医学。レメディの量は気にする必要はありません。ボトル1本飲んでも、1粒飲んでも、効果は一緒。「頻度」が鍵となります。

一般的に、低いポテンシーはより頻回に、高いポテンシーは間隔を開けて使います。理由は使った人に、高いポテンシーを保つだけの活力があれば、より長く、そのポテンシーのエネルギーを保つことができるからです。


セルフケアとして、または急性の症状に使用する場合、鍵となるのは症状の「強烈さ」。例えば、高熱や風邪、花粉症などの症状がひどく悩んでいる場合、症状のインパクトは大きいもの。このような時は、症状に合わせて、2時間おきや6時間おきなど使ってみるといいでしょう。しかし、これもその日1日、症状が落ち着くまで。


症状が治ったら、レメディを飲むのをやめて様子を見ましょう。レメディは飲むのをやめても、また体の中でしばらく働いていることと、「最小投与の法則」を守り、理解しておくことは、ホメオパシーを利用する上でとっても重要だからです。


次に、その理由について説明します。



Tip #6 - 一つだけ注意、プルービング



間違ったポテンシーを選んで使用して、「効いていないな」と感じた時には、プルービングを避けるため、すぐに使用をやめてください。


プルービングとは、レメディを摂ることで、そのレメディのような症状が発現すること。もしセルフケアとして、自分に使うとき、症状が良くなってきたら、すぐにやめて、その後の様子を観察するようにしてください。漫然と使っていると、一旦良くなってきたのに、また症状が出てくることがあります。

(但し、ホメオパスの処方によって服用している場合は、その指示に従って服用してください)


必要量のみを使用することを「最小量投与の法則」と言います。どうぞこの法則を忘れずに。



最後に.....


上記の説明が、ポテンシー選びのお役に立てれば幸いです。上記の秘訣をどうぞ忘れずに。


もしホメオパシーをお家で家族などに使うときは、違うポテンシーを使ってみて、どれがよく働くか、実感してみてください。


自分で実際に使って、経験することが、ポテンシーを理解する一番の近道と考えています。

ホメオパシーは安全に使用できます。もし間違ったポテンシーを選んでも、効かないだけ。


しかし、間違ったレメディやポテンシーを漫然に長期に使用するのは、プルービングを避けるため、お勧めしません。


上記をマスターして、ホメオパシーを、健康、幸せのために、是非活用してください。


Happy using homeopathy!


ホメオパシーについて、さらに学んでみたい方、オンライン講座も提供しています。リンクはこちらから。




レメディの保管と取扱についての詳細は、下記のボタンから。




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