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副腎疲労とホメオパシー:心身のバランスを整えるライフスタイル

更新日:6 日前


現代では、常に疲れている、ストレスに押しつぶされそう、いわゆる「燃え尽きた」ように感じる人が少なくありません。検査では異常が見つからないのに、不調が続く場合があります。こうした背景から、「副腎疲労」という言葉がよく使われるようになりました。


この考え方では、長期間ストレスにさらされることで、副腎(本来はコルチゾールなどのホルモンを出してストレスに対処する臓器)が追いつかなくなり、エネルギー不足や睡眠障害、頭のもやもや、ストレスや食べ物・環境への過敏さなどが起こるとされています。


「副腎疲労」は医学的な正式診断名ではありませんが、自分の不調を理解するための手がかりとなる人も多いのです。この視点は検査数値だけでなく、ライフスタイル、ストレスの状況、食生活、心身の回復力といった「人全体」を見つめます。


このブログでは、副腎疲労の意味や原因、進行のステージ、アレルギーや過敏症との関係、そしてホメオパシーや生活改善を含んだ自然なサポート法について取り上げます。



A woman dressed in a cosy sweater looks stressed, covering her face with her hand, suggesting a moment of overwhelm or fatigue.
A woman dressed in a cosy sweater looks stressed, covering her face with her hand, suggesting a moment of overwhelm or fatigue.

#1 - 副腎疲労とは


副腎疲労とは、副腎が過度に働き続けることでコルチゾールなどの重要なホルモンの分泌がうまくいかなくなり、心身のバランスが崩れると考えられている状態を指します。


慢性的な疲労、朝起きるのがつらい、集中力の低下、ストレス耐性の低下などが主な特徴です。


医学的に正式な診断名ではありませんが、ストレス関連の不調を説明するためによく使われています。



#2 - 原因


副腎疲労の主な原因は「慢性的なストレス」です。ストレスは、身体的、感情的、心理的、環境状態、感染疾患、などの組み合わせによるものです。


感情的なストレス、過労、睡眠不足、栄養バランスの乱れ、慢性疾患、長期的なアレルゲンや毒素への曝露など、さまざまな要因が関与します。


こうした状態が続くと、副腎は常にフル稼働を強いられ、その許容量を超えた時、バランスを崩し、副腎疲労の症状を起こします。



#3 - 副腎疲労の一般的な症状と兆候


L.Wilson著、「Adrenal Fatigue」によると、これらは副腎疲労の兆候と症状の一般的な例です。


  1. 朝起きるのが難しい

  2. 睡眠を取っても疲れが取れない

  3. 塩分や塩辛い食べ物が食べたくなる

  4. 無気力

  5. 日常の作業をするのに労力がかかる

  6. 性欲が低下する

  7. ストレスに対処する能力が低下する

  8. 病気、怪我、またはトラウマからの回復に時間がかかる

  9. 急に立ち上がるとめまいがする

  10. 軽度のうつ病

  11. 人生に対する喜びや幸福感が減る

  12. 月経前症候群(PMS)が悪化する

  13. 食事を抜いたり、十分に摂らなかったりすると症状が悪化する

  14. 思考が集中できなくなり、曖昧になる

  15. 記憶の精度が低下する

  16. 耐性が低下する

  17. 午前10時まで起きられない、午後3時から4時の間は気分が落ち込み、夕食後に気分が良くなる

  18. 生産性が低下する


これらの症状に「はい」と答えたものはいくつありますか?もし多くの症状に心当たりがあるなら自分の健康状態や生活習慣を見直した方がいいでしょう。


ここで、塩辛いスナック菓子や甘いものが欲しくなる記載に気がついたかもしれません。それには、理由があります。


なぜ塩辛いものが欲しくなる?

塩分への欲求は、アルドステロンという副腎で作られるホルモン量の不足から直接生じます。このホルモンは、体内のナトリウム、カリウム、そして水分量の調節をしています。アルドステロンの量が減少すると、ナトリウムは腎臓を通過して、血流から尿中に排出されます。ナトリウムが排泄される際に水分も一緒に排出されます。


甘いものに気をつける!

甘い炭水化物は、すぐにエネルギーを補給しますが、最初は血糖値を上昇させ、その後約1時間で急降下します。

食事の量を減らし、甘いお菓子ばかり食べていると翌朝には疲れ果て、二日酔いのような症状を呈することもあります。このようなエネルギーのジェットコースターのような状態は、副腎機能が低下している人にとっては、特に有害です。

生成されていない炭水化物の供給源としては、玄米、全粒小麦、そば、脱脂大麦、全粒オーツ麦、籾殻なしのキビ、キノア、アマランサスなどがあります。

エネルギー源として、甘いものに頼っている場合は、食生活に気をつけましょう。



#4 - 3つのステージ:急性期・抵抗期・消耗期


副腎疲労の進行は一般的に3つの段階に分けられます。


  • 急性期(警告反応期): ストレスに対し、コルチゾールやカテコールアミンの分泌が増加し、短期的な適応を可能にする段階。

  • 抵抗期: コルチゾールが持続的に高値を示し、適応を維持するが、慢性疲労、不眠、免疫バランスの乱れが出現しやすい段階。

  • 消耗期: 長期にわたるストレスにより副腎の分泌機能が低下し、強度の疲労、認知機能低下、感染症への易罹患性が顕著となる段階。


これを認識することで、体がストレスに対して、なぜそのように反応するのか、またその悪影響をどのように軽減できるのかについての理解が大幅に深まります。



#5 - アレルギー・過敏症と副腎疲労


ほとんどのアレルギーは、ヒスタミンなどの炎症誘発物質(炎症を引き起こす物質)の放出を伴います。コルチゾールは強力な抗炎症物質(炎症を抑える物質)です。


体内のコルチゾール濃度は、身体の炎症反応を管理する上で非常に重要です。

副腎機能が低下すると、ヒスタミンなどの仲介する物質の調節が乱れ、アレルギー反応、食物過敏症、環境不耐症が悪化する恐れがあります。

そのため、副腎はヒスタミンの放出と、アレルギー症状につながる炎症反応を制御する上で、極めて重要な役割を果たしています。


それゆえに、副腎疲労のある人が、アトピー性皮膚炎の悪化や、新たな過敏症の出現が頻繁に報告されるのも、不思議ではありません。



#6 - ホメオパシーはどのように役立つのでしょう?


ホメオパシーは、体の自己治癒力をサポートする優しい療法です。

ストレス反応の調整、エネルギーの改善、不眠・不安・消化不良などの関連症状に対応するために、個別に選ばれたレメディが用いられます。


人全体を包括的に捉えることで、副腎疲労からの回復を助けるサポートとなります。



#7 - ライフスタイルの改善がとても重要


副腎疲労からの長期的な回復には、ライフスタイルの改善が欠かせません。大切なポイントは以下の通りです。


  • 十分な休養と質の良い睡眠を優先する

  • 栄養価の高いバランスの取れた食事を心がける

  • カフェインや砂糖などの刺激物を減らす

  • ヨガ・瞑想・呼吸法などでストレスを管理する

  • 無理のない軽い運動を取り入れる

  • 支え合える人間関係や健全な境界線を築く


ホメオパシーとライフスタイルの見直しは、心身のバランス回復を助けます。副腎疲労は「休息し、心と体を整える必要がある」という体からのサインなのです。


今日新たなステップを進むことで、明日に大きな変化をもたらします。


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#8 - 最後に


最終的には、「副腎疲労」という言葉そのものにこだわるよりも、体の声に耳を傾け、余分なストレスを減らし、日々の習慣を整えることが回復の鍵となります。


もしご自身の不調が副腎疲労に関係しているかもしれないと感じ、個別にサポートを受けたい場合は、ホメオパシー・コンサルテーションをご利用いただけます。ホメオパシーは一人ひとりの体験に合わせ、心身全体のバランスを優しく整えていくことを目的としています。


私は、お一人おひとりの体質や状況に合わせたホメオパシー・コンサルテーションをご提供しています。


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今日新たなステップを進むことで、明日に大きな変化をもたらします。


Love and gratitude

Hiroko


Reference :

  • Wilson.J. (2001) Adrenal Fatigue, The 21st Century Stress Syndrome. First Edition. Smart Publications. Petaluma. California. United States of America.





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