皮膚炎とホメオパシー
更新日:9月21日
皮膚炎は、かゆみや乾燥、赤みなどの症状だけでなく、睡眠や日常生活にも影響することがあります。
「皮膚炎」と一言でいっても、その症状の出方や経過は一人ひとり異なります。
この記事では、皮膚炎や湿疹などの皮膚症状について、ホメオパシーのコンサルテーションでどのようなことをお話しするのか、また、症状の特徴や健康状態、生活習慣などをどのように見ていくのかをご紹介します。

皮膚の症状は、ホメオパシーの中でも、よく使われる症状の一つです。
「皮膚炎」と一言で言っても、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、慢性皮膚炎、慢性蕁麻疹、主婦湿疹、尋常性乾癬など、診断名は様々です。
かゆみ、腫れ、ただれ、ひび割れなど、症状の度合いによっては、睡眠を妨げるほどのかゆみなどの症状から、十分な睡眠が取れず、イライラしたり、気分が落ち込んだり、体調のバランスを崩す方もいらっしゃるでしょう。
薬局で勤務していても、やはり、「皮膚炎」は相談の多い内容の一つです。但し、薬局では、個々のお客さんに、継続的なサポートができないため、皮膚炎の本格的な処方は、ホメオパスにきちんと診てもらって、処方をしてもらうようアドバイスしています。
私ももちろん、自分のプラクティスでも、「皮膚の症状について相談したい」という方々がいらっしゃいます。
今回は、「皮膚炎」とホメオパシーについてお話します。
#1 - 千差万別
ホメオパシーのコンサルテーションに来られる方は、
「ステロイドを使って良くなっても、また出てきてしまう」
「長年薬を使っているけれど、やっぱりもういたちごっこはイヤ」
「薬を使って良くなるけれど、ずっと使い続けていいのだろうか?」
「自然な形で、なんとかしたい」
などの理由で、ホメオパシーを使い始める方が、多くいらっしゃいます。
診断名が同じであっても、皮膚症状の特徴や経過、その方の健康状態や感じ方はそれぞれ異なります。ホメオパシーのコンサルテーションでは、こうした個々の特徴も含めてお話を伺い、一人ひとりの全体像を見ながらレメディを考えていきます。
#2 - 「境界線」を表す皮膚炎
皮膚は体の中でも一番大きな器官です。
汗をかき、体温を調節し、触覚から感じることで、筋肉や内臓などの大切な器官を守る、全身の盾のような役割をする皮膚。
また、皮膚は触覚が発達している器官。赤ちゃんもスキンシップを経て、親からの愛情を感じ取り、スキンシップが十分でないと、人は寂しく、愛に飢えてしまいます。
皮膚はコミュニケーションの、大事なツールの一つでもあります。
触覚はまた、トラウマや過去の恐怖を覚えている場所でもあります。人によっては、触られるのが嫌だったり、不快だったりすることもあるでしょう。
「面の皮が厚い」というと、顔色を表に出さないという意味で使いますが、恥知らずで厚かましい、鈍感で人間味のない、と言った意味にも使います。
中国語や英語では「面の皮が薄い」と言い、恥ずかしがり屋であったり、言われることに、感情が敏感であることを意味します。
他にも、
「赤面する」ー 顔を赤らめて恥じ入ること
「冷や汗をかく」ー ハラハラする、ヒヤヒヤする、気が気でない様子にいう
「蒼白になる」ー 血の気がひくような場面での顔色をいう
「鳥肌が立つ」ー 寒さや恐怖により皮膚に鳥肌があらわれる
と言ったように、皮膚と感情を表す言葉は色々あるもの。
皮膚は自分の体と外界を分ける境界線。あなたの感情を脅(おびや)かすもの、自分の大事な領域に侵入してくるものは、一体何なのでしょう?
ホメオパシーのコンサルテーションでは、こうしたことについてもお話を伺いながら、症状の特徴やその方の全体像を見ていきます。
#3 - 良くなるまでどのくらいかかる?
これは、ホメオパシーが初めてであれば、多くのかたが質問すること。しかし、先にも書いたように、千差万別で、私だけでなく、本人とのチームワークを要するものであることから、確定した期間を伝えることは難しいです。
ただ、皮膚症状の経過には、
「症状が続いている期間」
「コレまでの治療やケア」
「年齢(皮膚のターンオーバーと関係)」
「生活習慣」
「ストレス状態」
など、さまざまな要素が関係し、個人差があります。
つい最近起こった皮膚炎でなく、症状が長く続いている場合など、経過には個人差があります。
皮膚の状態は時間とともに変化するため、症状の経過も一人ひとり異なります。そのため、下から新しい皮膚が出て、綺麗な皮膚の再生が完全に終わり、結果が見えてくるまでは、時間がかかります。
#4 - 「信念」と「忍耐」
皮膚症状が長く続いている場合、変化を見ていくまでに時間がかかることもあります。そのため、焦らずに経過を観察しながら、生活習慣や日々の状態について一緒に振り返っていくことが大切だと私は考えています。
また、生活習慣や日々の過ごし方について、気づいたことを一緒に考えることもあります。
また、生活習慣や、考え方の習慣など、気持ちの切り替えも、大きく関わってくるもの。生活習慣や日々の過ごし方について、無理のない範囲で見直していくことが、コンサルテーションの中で話題になることもあります。
その内容に応じて、身体的な症状に対するレメディだけでなく、本人の気持ちを、後押しし、サポートをするようなレメディを処方するのも私の仕事。
そう、皮膚炎は、私とクライアントのチームワークが、大きく左右される症状の一つでもあります。そのため、クライアントとホメオパスの信頼関係が鍵となります。
もちろん、皮膚炎だけでなく、他の症状にも言えることですが、特に皮膚炎は、長年悩んで来られる方が多いので、結果が見えてくるまでに時間がかかることが多く、「信じて継続できるかどうか」が大きな鍵を握ります。
#5 - ホメオパシーでできること
ホメオパシーのコンサルテーションでは、皮膚の症状の特徴だけでなく、感情のパターン、ストレスの状態、生活習慣などについてもお話を伺います。
ホメオパシーでは、皮膚の症状名だけでレメディを選ぶのではなく、その方に現れている症状の特徴や全体像を踏まえて、レメディを検討します。
生活習慣についても、コンサルテーションの中でお話しすることがあります。必要に応じて、食生活や生活リズム、休息など、日常生活について気づいた点をお伝えすることもあります。
皮膚の症状が長く続いていたり、繰り返していたり、複雑に感じられる場合は、ホメオパスとのコンサルテーションを通して、症状の特徴やこれまでの健康状態などについて、より詳しくお話しいただくことができます。
ホメオパシーのマテリア・メディカで伝統的に関連づけられているレメディ
以下は、ホメオパシーのマテリア・メディカにおいて、さまざまな皮膚症状のパターンと伝統的に関連づけて説明されているレメディの例です。ホメオパシーでは、個々の皮膚症状がどのように捉えられ、表現されているのかを知っていただくためにご紹介しています。
ホメオパシーでは、皮膚症状の名前だけではなく、その人に現れている症状の特徴や全体像を踏まえて、レメディを検討します。そのため、ここでご紹介する内容は、特定の皮膚症状に対する治療を勧めるものや、症状だけをもとにレメディを選ぶためのものではありません。
Apis(エイピス)
ミツバチから作られるレメディです。皮膚がかゆく、熱を持って腫れているような症状と伝統的に関連づけられています。皮膚が敏感になっていたり、焼けるような、あるいは刺すような感覚を伴うこともあります。熱や触れることによって症状が気になる場合についても記載されています。
Urtica Urens (アーティカ ウレンズ)
Stinging Nettle(イラクサ)から作られるレメディです。
強いかゆみや、ヒリヒリするような、焼けるような皮膚の感覚と伝統的に関連づけられています。イラクサに触れたような皮膚感覚や、じんましんのような症状についても記載されています。
Arsenicum Album(アーセニカム アルバム)
かゆみに加えて、焼けるような、または刺激されたような皮膚の感覚と伝統的に関連づけられています。特に「焼けるような感覚」が、その人の症状の特徴として目立つ場合についても記載されています。
Histaminum(ヒスタマイナム)
かゆみ、赤み、ヒリヒリするような皮膚の感覚などと伝統的に関連づけられています。アレルギーに関連してみられるような皮膚症状についても記載されています。
Rhus Tox(ラストックス)
じんましんや発疹、赤く腫れて非常にかゆい皮膚症状と伝統的に関連づけられています。また、小さな水ぶくれのようなものができ、それが破れて瘡蓋になるような症状についても記載されています。
Graphites(グラファイテス)
皮膚が深くひび割れたり、裂け目ができたりするような症状と伝統的に関連づけられています。黄色く粘り気のある、ハチミツのような滲出液を伴う場合についても記載されています。
Petroleum(ペトロリウム)
非常に乾燥して、粗く、ひび割れた皮膚や、皮膚の折れ曲がる部分に深い亀裂ができるような症状と伝統的に関連づけられています。
皮膚がかゆく、ヒリヒリしたり、焼けるように感じたり、赤みや出血を伴う場合、厚く緑がかった瘡蓋がみられる場合についても記載されています。また、美容師さんなど、手が薬品やその他の刺激物に頻繁に触れる人にみられる皮膚症状と関連づけて考えられることがあります。
Calc Sulph Tissue Salts
このティシューソルトは血液をきれいにすると言われているティシューソルトです。肝臓によく見られるミネラルで、血液をきれいにすることによって、不要なものを体から排除する働きがあると考えられ、関連づけられています
注意
Sulphur(サルファー)は、乾燥し、ザラザラして、赤く腫れていて、ヒリヒリし、かゆいなどの皮膚症状と関連づけられています。ただし、レメディは症状だけから自己判断するのではなく、個々の状態を含めてホメオパスに相談することをおすすめします。
#6 - まとめ
「皮膚炎やその他の皮膚症状は、その現れ方や経過、日常生活への影響など、一人ひとり異なります。同じような症状に見えても、症状がどのようなときに変化するのか、何が気になるのかなどは、それぞれ違うことがあります。
ホメオパシーのコンサルテーションでは、皮膚の症状だけを見るのではなく、これまでの健康状態や生活習慣、ご自身が症状をどのように経験しているかなどについてもお話を伺い、その方の全体像を見ていきます。また、時間の経過とともにどのような変化があったのか、症状と関連しているように感じることがあるかなどについても、一緒に振り返っていきます。
皮膚の症状が長く続いている場合は、その日の見た目だけでなく、時間の経過とともにどのように変化しているのかを観察することも大切です。気になった症状や変化を簡単に記録しておくと、ご自身の状態を振り返る際の参考になることもあります。
この記事が、皮膚症状について考える際のひとつの参考になり、ホメオパシーでどのようにお話を伺っていくのかを知っていただくきっかけになれば幸いです。

日常生活でできること:
皮膚の状態は、日々の生活や環境によっても変化することがあります。
肌に触れるものや使用するスキンケア製品、衣服などについて、自分の肌にとって刺激になっていないかを見直してみるのもひとつの方法です。
また、十分な睡眠をとること、無理のない範囲で体を動かすこと、ストレスを感じているときには休息をとることなど、日々の生活を整えることも大切です。
自分にとって何が刺激になっているのか、どのようなときに症状が変化するのかを観察してみることも、皮膚の状態を知る手がかりになるかもしれません。
皮膚について、もう少し詳しく知りたい方へ
皮膚についてもう少し詳しく知りたい方のために、皮膚の健康についてまとめた無料のebookもご用意しています。
ご興味がありましたら、ぜひご自身のペースで読んでみてください。
ホメオパシーのコンサルテーションについて
もし皮膚の症状が長く続いていたり、繰り返していたり、複雑に感じられる場合は、ホメオパシーのコンサルテーションで、症状の特徴やこれまでの健康状態、ご自身の経験などについて、もう少し詳しくお話しいただくことができます。
コンサルテーションがどのようなものか詳しく知りたい方は、下記より詳細をご覧いただけます。
コンサルテーションについて相談してみたい方は、オンラインからご予約いただくこともできます。
Love and gratitude
Hiroko
注意:
ホメオパシーは、医学的な診断や治療の代わりとなるものではありません。症状が強い場合、悪化している場合、感染が疑われる場合などは、適切な医療機関にご相談ください。また、処方されている薬を自己判断で中止・変更することはせず、医師または薬剤師にご相談ください。
参考文献 :
Shapiro.D.. (2008) Your Body Speaks. Your Mind, Deb Shapiro. Piatkus Books Reprinted. London UK
Murphy. R.(2006) Nature's Materia Medica. Third edition. Lotus Health Institute. Virginia. USA
#hirokohomeopathy #homeopathy #皮膚炎 #自然療法 #自然療法で治したい #ホメオパシー #ホメオパス #皮膚炎とホメオパシー #アトピー #アトピー性皮膚炎 #乾癬 #尋常性乾癬



