咬み傷、刺し傷とホメオパシー
更新日:9月21日
暖かくなってくると、虫や生き物の活動も盛んになってきます。森や山、海など自然の中に出かけると、虫に刺されたり、動物に噛まれたり、クラゲなどに刺されたりすることもあります。
虫刺されや咬み傷・刺し傷は、腫れ、かゆみ、赤み、痛みなど、さまざまな不快な症状を伴うことがあります。
このブログでは、蜂や蚊、クラゲなどの咬み傷・刺し傷について、ホメオパシーで伝統的に用いられてきたレメディの例や、日常で知っておくと役立つこと、そして医療機関を受診したほうがよい場合についてご紹介します。

イギリスはだんだんと気温が上がり、海水浴や自然の中に出かける人も多くなってきました。夏休みに向けて、旅行の準備をする人も多いのではないでしょうか?
この時期は、私たちの活動も活発になりますが、動物や虫たちも活動し始めます。そうなると、蜂や蚊をはじめ、いろんな虫に刺されることもしばしば起こります。
イギリスでは、網戸などのようなものがないので、風通しをよくするために窓を開けていると、蜂などが入ってきてしまったりすることがあります。
「何もしなければ刺されない」とはわかっていても、あんまりずっと部屋にいられると落ち着かないものですよね。
こっちの人は蜂がいてもあまり怖がらないようで、うまくコップで捕まえて逃がしてあげたり・・・。殺さないんですね。怖がっている私たちの方がかえって珍しいみたい・・・。
虫に刺されると、腫れたり、痒くなったり、不快になるもの。ホメオパシーでは、このような症状に対して伝統的に用いられてきたレメディがあります。
#1 - 咬み傷、刺し傷によく使うレメディ
ここでは、咬み傷や刺し傷に対して、ホメオパシーで伝統的に考えられてきたレメディをご紹介します。以下は、ホメオパシーの伝統的なマテリア・メディカに基づく説明であり、これらのレメディが病気や症状を治療・予防することを示すものではありません。レメディは、単に「何に刺されたか」だけではなく、その時に現れている症状や状況などを考慮して選んでいきます。
ただ、アナフィラキシーショックなど、体の異変が急激であったり、Tickと呼ばれるライム病の病原菌を保菌している虫に刺された時には、速やかに医師の診察を受けるようにして下さい。
Apis
刺された後に、患部が赤く、熱を持って腫れているときに伝統的に考えられてきたレメディです。患部の中央が硬く感じられたり、痛みとかゆみが同時に現れ、時間とともにかゆみが目立ってくるような場合があります。
刺された後に、強い腫れ、赤み、かゆみ、熱感がある場合にも考慮されることがあります。クラゲに刺された場合にも考えられるレメディのひとつです。
Ledum
虫刺されや刺し傷に対して考えられてきたレメディです。患部が赤く熱を持っている場合や、刺されてから時間が経っても症状が残っている場合に考慮されることがあります。患部を冷やすことで症状が落ち着くような場合もあります。
Hypericum
鋭い、またはズキズキするような痛みがあり、特に神経に関係する鋭い痛みが感じられる場合に、考えられてきたレメディです。他のレメディの特徴とはあまり一致しない症状の場合にも考慮されることがあります。
Histaminum
刺された後に強いかゆみがある場合に考慮されるレメディです。
Urtica Urens
Stinging Nettle(イラクサ)から作られたレメディです。赤みやかゆみが目立ったり、次第に強くなってきた場合に、伝統的に考えられてきました。あせもでかゆみが特に強い場合にも考慮されることがあります。
Cantharis
刺されたところが赤く、強く焼けるような感じがあり、特に水ぶくれができ始めているような場合に考えられてきたレメディです。
Belladonna
患部が強く赤くなり、熱を持って腫れているような場合に考えられてきたレメディです。
Silica
木など刺さった後に異物が残っていそうなときに。ホメオパシーでは「Homeopathic Surgeon」と表現されることがあり、怪我の後に異物が残っているように感じる場合に考慮されるレメディです。
Acetic Acid
お酢から作られたレメディです。あざ、捻挫、刺されたり噛まれたりしたところが焼けるようで、熱を持っている時に。
Carbonic Acid
炭酸から作られたレメディです。皮膚が焼けるように感じたり、かゆみがあり、水疱や膿、出血などを伴う場合に考えられてきました。
刺された後に、強い疲労感や体力が落ちたように感じる場合にも考慮されることがあります。
Medusa
クラゲから作られたレメディです。クラゲに刺された後、麻痺するような感覚や焼けるような感覚がある場合に。
また、あせもでかゆみよりも焼けるような感覚が強い場合や、イラクサに触れた後の症状にも考慮されることがあります。
Vespa Crabro
スズメバチの一種(Wasp)から作られたレメディです。刺されたところが赤くなり、かゆみや焼けるような感覚、チクチクするような痛みがある場合に。お酢を使うことで症状が和らぐ場合に考えられることがあります。
Lachesis
Bushmaster Snakeという蛇の毒から作られたレメディです。咬み傷や刺し傷の跡が濃い紫色、または青紫色に見えるような症状の場合に。
Lyssin
狂犬病に関連して作られるホメオパシーのレメディです。咬まれたところにかゆみがあり、掻くことで症状が悪化するような場合や、患部が暗い色、紫色、または潰瘍のように見える場合に考えられてきました。
Pulex Irritants
ノミから作られたレメディです。チクチクするような感覚や強いかゆみがあり、身体に赤い斑点がいくつも現れるような場合に、伝統的に考えられてきました。落ち着かなさやイライラを伴う場合にも考慮されることがあります。
レメディの選び方については、こちらのブログをご参考ください。
#2 - 知っておくと便利なアイテム
Hypercal Tincture
HypericumとCalendulaを混合したハーブのチンキ剤。怪我や痛みに使います。Hypericumは痛みに、Calendulaは傷の治りを助けます。患部に塗布したり、チンキ剤を含んだガーゼを巻いて使用。何かあった時に持ち歩いていると便利なチンキ剤です。
Sting Tincture
Heliosの薬局で、虫刺され用の混合チンキ剤を調剤しています。Hypericum, China Off, Ledum, Echinacea, Calendula, Pyrethrum, Urtica Urensのハーブのチンキ剤を混合したもの。刺された患部にチンキ剤を含んだガーゼを巻いて使用。
Lavender Essential Oil
やけどでも怪我でも、緊急時は薄めずにそのまま使うこともできます。何かあった時のために常備しておくと便利です。もちろん眠れない時には気持ちを和らげ、眠りを助ける香りとして有名です。
Emergency Essence (Bush Flower Essence)
コンビネーションのエッセンスで、不安や心配がひどい時、怪我などからの突然のショックにも使うことができます。虫刺されや噛まれたところにスプレーしたり、エッセンスを塗布して使うこともできます。
Rescue Remedy or Five Flower Essence (Bach Flower Essence)
上記のEmergency Flower Essenceの、Bach Flower バージョン。これもBach Flowerのコンビネーションからできており、使い方も同じで、不安や心配がひどい時や、怪我などからの突然のショックにも使うことができます。虫刺されや噛まれた患部にスプレーしたり、エッセンスを塗布して使うこともできます。
蚊などの虫がいそうなところに行くときは、暑くても長袖、長ズボンで肌を隠すようにしてください。また就寝時に刺されないために蚊帳を持っていくといいでしょう。ベッド全体を覆うものはもちろん、顔だけのものも販売されています。
自然の原料からできている虫除けスプレー、エッセンシャルオイルなどもヘルスショップや薬局で販売されています。
ビタミンB1と蚊に刺されやすさとの関係を調べた研究もありますが、蚊に刺されることを防ぐ方法としてこれだけに頼ることはおすすめできません。
#3 最後に...
上記のレメディ等を試しても、症状が改善せず、熱が出たり、腫れが引かない、症状が悪化する場合には、できるだけ速やかに医師に診察してもらって下さい。
蜂に刺されたとき、針が皮膚に残っていることがあります。どんな方法でもかまわないので、出来るだけ早く針を取り除くようにしてください。除去が難しい場合は、医療施設で取り除いてもらいましょう
どのレメディを選べばよいかわからないとき
咬み傷や刺し傷の症状は、人によって現れ方が異なります。ホメオパシーでは、単に「蜂に刺された」「蚊に刺された」という原因だけではなく、その時に現れている症状や、その人の状態なども考慮してレメディを選んでいきます。
どのレメディを選んだらよいのかわからない場合や、ご自身の症状についてもう少し詳しく相談してみたい場合には、個別のホメオパシー・コンサルテーションで一緒に整理していくこともできます。
急性症状についてのコンサルテーションも受け付けています。20分のコンサルテーションと、48時間のフォローアップサポートが含まれます。
Have a wonderful summer!
Love and gratitude
Hiroko



