病気の原因
更新日:9月14日
「病は気から」という言葉があります。
私たちが体調を崩したとき、身体だけでなく、そこにある感情や生活、これまでの人生経験についても目を向けてみると、何が見えてくるのでしょうか?
もちろん、すべての病気が心から生じるという意味ではありません。
この記事では、身体症状と心の関係について考えながら、自分自身の経験を振り返り、「自分らしく生きること」や自己探究について、ホメオパシーの視点も交えてお話しします。

お題の内容は、前に読んだ、Barnbara Ann Brennanさんの「Hands of Light」という本の中で綴ってあった内容。
2023年1月19日、2023年4月9日のニュースレターで触れたのもを、再度、このブログにてまとめておきます。
#1 -心と身体のつながりを考える
以前のブログ「急性と慢性の違い」でもお話ししたように、長く続く症状には、さまざまな要因が関係していることがあります。
たとえば、身体的・遺伝的な要因、家族的な傾向、生活習慣、ストレス、考え方、これまでの経験などです。
その中でも、心と身体の関係について考えてみることは、とても大切なことの一つだと思います。
私たちの感情や心理的な経験が、身体の感じ方に影響することもあれば、反対に、身体の症状が気持ちや感情に影響することもあります。
「病は気から」という言葉があります。
私は、これは「すべての病気には感情的な原因がある」という意味ではないと思っています。
むしろ、身体に起きていることだけを見るのではなく、自分の感情やこれまでの経験にも目を向けながら、心と身体を一緒に考えてみることへの一つのきっかけとして捉えています。
「急性と慢性の違い」については、こちらの記事で詳しくお話ししています。
#2 - 人は自分を守るために、さまざまな知恵を身につけます
Barbara Ann Brennanさんの著書『Hands of Light』では、身体の症状と感情の関係について、興味深い考え方が紹介されています。
簡単にまとめると、Brennanさんは、病気を自分自身の中のバランスが崩れた状態として捉えています。
また、本来の自分とのつながりを失ったとき、ある特定の考え方や行動パターンにとらわれてしまうことがあり、それが自分自身との間に壁を作ることにつながる、と説明しています。
私たちは、つらい経験や傷つくような出来事に直面したとき、自分の心を守るために、感情を感じないようにしたり、距離を置いたりすることがあります。
これは決して悪いことではありません。
人は賢いもので、傷つかないようにするために、さまざまな考え方や行動の仕方、心の守り方を身につけていきます。
ただ、そのような自分を守るためのパターンが長い間続くと、自分でも気づかないうちに、考え方や行動の一部として定着していることがあります。
そうしたパターンを無理に変えようとするのではなく、「なぜ自分はこのように考えたり、行動したりするのだろう?」と好奇心を持って見つめてみることで、自分自身についてより深く理解できることがあります。
感情、不安、トラウマとホメオパシーの関係については、以前のブログ「不安や心配性とホメオパシー」でもお話ししています。
#3 - 人生を巻き戻して考えてみる
今、自分に起きていることについて考えるとき、ときにはこれまでの人生を振り返ってみることもあります。
ホメオパシーでは、現在の症状だけでなく、妊娠中や幼少期の経験、家族歴なども、その人を理解するための一つの背景として考えることがあります。
また、ホメオパシーの中には、生まれる前の経験、先祖から受け継がれているパターン、カルマなどについて考えるアプローチもあります。
たとえば、妊娠中のお母さんが大きな悲しみを経験していた場合、そのときの環境や感情が、自分自身の人生の始まりにどのような意味を持っていたのかを考えてみることがあります。
また、人によっては、前世やカルマといった考え方から、自分の現在の経験を見つめることもあります。
これらは、医学的に確立された病気の原因についての説明ではなく、スピリチュアルまたは治療的な視点から、その人自身の人生や経験を考えるためのものです。
そのため、「ある経験があったから、現在の特定の症状が起こった」と断定するものではありません。
それでもホメオパシーのコンサルテーションでは、その人の現在の症状だけでなく、これまでの人生で経験したことや、その人にとって大きな意味を持つ出来事についてお話を伺うことがあります。
それは、その人の「今」を、より広い背景の中で理解するためです。
#4 - 「自分らしく」の本当の意味
以前、次のようなご相談を受けたことがあります。
「とてもストレスがあり、疲れやすく、体調もよくありません。もっと仕事ができるようになるために、どのホメオパシーのレメディやフラワーエッセンスがよいでしょうか?」
しかし、実際にお話を伺っていくと、もう少し広い背景が見えてきました。
その方は、比較的短い期間のうちにご両親を亡くされていました。
そして、「自分の幸せは仕事で成功することにある」と考えるようになり、その後、大学院で学びながら仕事も続け、とても忙しい毎日を送っていました。
その一方で、ご両親を亡くした悲しみについて、十分に向き合ったり、気持ちを整理したりする時間を持つことが、なかなかできなかったようです。
このような場合、身体の症状だけを見るのではなく、その方がこれまでどのような経験をしてきたのか、今どのような気持ちでいるのか、そして何を大切にしているのかなど、その人全体を見ていくことが大切だと私は考えています。
ときには、身体の変化がきっかけとなって、これまで忙しさや心の余裕のなさから気づくことのできなかった感情に、少し目を向けることができる場合もあります。
もちろん、これは「病気は表現されなかった感情によって起こる」という意味ではありません。
身体に変化が起きたとき、それを自分自身の状態に目を向けるきっかけの一つとして受け止めることもできます。
「私は今、何を感じているのだろう?」
「私は本当は何を必要としているのだろう?」
そんなふうに自分自身に問いかける時間を持つことも、「自分らしく生きる」ということを考える一つの方法なのかもしれません。
最後に
長い間、身体の症状が続いている場合には、現在の症状だけでなく、これまでの人生や生活、感情、ストレスなどについて、少し立ち止まって振り返ってみることもできます。
「過去の自分が本当の気持ちを無視していたから病気になった」と考える必要はありません。
むしろ、今の自分がどのような状態にあるのか、何を感じているのか、そしてこれからどのように自分自身と向き合っていきたいのかを考える機会として、身体からの変化を受け止めてみてはいかがでしょうか。
ホメオパシーやフラワーエッセンスを通して、自分では気づいていなかった感情や、自分自身の考え方・感じ方に目を向けるきっかけが生まれることもあります。
ホメオパシーのコンサルテーションでは、現在の症状だけでなく、健康状態やこれまでの経過、生活や人生の経験などについてもお話を伺いながら、その方の全体像を理解していくことを大切にしています。
自分自身のことを、もう少しゆっくり話してみたい方へ。
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Love and gratitude
Hiroko
Reference :
Brenann. B.A. (1987). Hands of Light, A Guide to Healing Through the Human Energy Field. New York : Bantam Books.



