なぜ薬から作られたレメディがあるの?
更新日:21 時間前
薬から作られたホメオパシーのレメディを見かけて、「なぜこのようなレメディがあるの?」「薬の代わりに使えるの?」と思ったことはありませんか?
この記事では、アイソパシーやトートパシーなど、薬から作られたレメディがホメオパシーでどのように考えられているのか、そして、処方された薬の代わりとして使うものではない理由について説明します。

薬局でお客さんから、「お医者さんが薬を勧めるのだけど、どうしても薬を取りたくないので、同じ薬から作られたレメディを欲しいのだけど、どうやって飲んだらいいですか?」という質問を時々聞かれます。
今回も「調べたら薬局のレメディリストに載ってたから」とのこと。
もちろん、薬から作られたホメオパシーのレメディは存在しますが、薬の代わりに使うものではありません。
これは、ホメオパスが特別な目的のために使います。
ホメオパシーには「症状が似たようなものが、症状を治す」という「Like Cures Like」という法則があります。
薬から作られたホメオパシーのレメディは、処方された薬の代わりに使ったり、自己判断で薬を減らしたり中止したりするためのものではありません。
このような考え方はとても危険ですので、どうぞ避けるようにしてください。
現在使っている薬について心配なことがある場合や、副作用が気になる場合は、まず医師、薬剤師など適切な医療専門家にご相談ください。そのうえで、ご自身の症状や体験についてホメオパシーの観点から相談してみたい場合には、別途ホメオパシーのコンサルテーションをご利用いただくこともできます。
#1 - アイソパシーとは?
「アイソパシー(Isopathy)」という言葉は、ギリシャ語の isos(同じ、等しい)に由来しています。
ホメオパシーでは、ある健康上の問題に関連すると考えられる物質そのもの、またはそれに関連する物質から作られたレメディを用いる考え方を、アイソパシーと呼ぶことがあります。
アイソパシーで取り上げられるものには、細菌やウイルス、また花粉、小麦、グルテンなどのアレルゲンが例として挙げられることがあります。
アイソパシーはホメオパシーの中のひとつの考え方であり、その取り入れ方や捉え方は、ホメオパスによって異なる場合があります。
#2 - トートパシーとは?
「トートパシー(Tautopathy)」という言葉は、ギリシャ語の tauto(同じ)に由来しています。
ホメオパシーでは、過去にその人が使用した薬や、その他の物質などから作られたレメディを用いる考え方を、トートパシーと呼ぶことがあります。
特定の物質に触れた経験と、その後に現れた症状や体調の変化などとの関係を、その人の健康歴とともに考えていく際に取り上げられることがあります。
トートパシーは、一部のホメオパスが用いる特定のアプローチであり、処方された薬や通常の医療の代わりとして用いることを目的としたものではありません。
#3 - このようなレメディは、どのような場合に考えられるのでしょうか?
アイソパシーやトートパシーという考え方を取り入れるかどうかは、その人の症状や、それまでの経過などによって異なります。
ホメオパスがこのようなアプローチを検討する場合には、現在の症状だけでなく、これまでの健康状態や、薬など特定の物質を使用した経験についても考慮することがあります。
特定の薬を使用したことがあるというだけで、その薬から作られたレメディを選ぶわけではありません。また、これらのレメディを処方された薬の代わりとして考えるものでもありません。
ホメオパシーデトックス
「ホメオパシーデトックス(Homeopathic detox)」という言葉は、ホメオパシーの一部のアプローチで使われています。今は亡きオランダのホメオパス、Tinus Smits氏の活動とも関連しており、Smits氏はCEASE(Complete Elimination of Autistic Spectrum Expression)Therapyというアプローチを考案しました。
また、Smits氏に師事したオランダのホメオパス、Ton Jansen氏も、「Homeopathic Detox Therapy」と呼ばれるアプローチを提唱し、このアプローチのさまざまな方法をホメオパスに教えてきました。
このアプローチの捉え方や取り入れ方は、ホメオパスやその人の状況によって異なる場合があります。このようなホメオパシーのアプローチを検討する場合には、ホメオパスに相談し、ご自身の状況を考慮したうえで検討することが大切です。
#4 - 薬の代わりにレメディを使うことについて
ホメオパシーのレメディと処方された薬は別のものであり、必要な医療や薬の代わりとしてレメディを使用しないことが大切です。
2009年、山口県で起きた事例
2009年、山口県で、ビタミンK2を投与されなかった乳児が、その後ビタミンK欠乏性出血症を発症して亡くなった事例があり、関わった助産師に対して損害賠償訴訟が起こされました。この事例はホメオパシーの使用との関連で報道され、その後、日本助産師会は、ホメオパシーのレメディはビタミンK2シロップの代わりにはならないとの見解を示しました。
この事例からも、ホメオパシーのレメディを、必要な薬や医療の代わりとして使用しないことが重要だと考えています。現在薬を服用している方や健康上の心配がある場合は、適切な医療専門家にご相談ください。
#5 - 最後に
薬から作られたレメディを使う方法は、一部のホメオパシーのアプローチの中で扱われているものですが、処方された薬の代わりに使うこととは異なります。
このような方法について知りたい場合は、ご自身の状況について適切な訓練を受けたホメオパスに相談するとともに、健康上の心配がある場合には、必要な医療機関への相談も続けることをおすすめします。
もし、ご自身の経験について「このような方法が自分にも関係するのだろうか?」と思われた場合も、これまで使ったことのある薬と同じ名前のレメディだからという理由だけで、自己判断で選ぶことはおすすめしません。
ホメオパシーのコンサルテーションでは、現在の症状だけでなく、これまでの健康状態やご自身の体験についてお話を伺いながら、ホメオパシーという選択肢について一緒に考えることができます。
まずは私に相談してみたいという方は、15分間の無料コンサルテーションをご利用ください。
Love and gratitude
Hiroko
Reference:
Watson.I. (2004). A Guide to the Methodologies of Homeopathy. Revised Edition. Totnes, Dexon, England. Cutting Edge Books.
Smits.T. (2010). Autism Beyond Despair, CEASE Therapy ,Homeopathy has the answers. Emryss Publishers.
公益社団法人日本助産師会(2022)「ホメオパシーに関する日本助産師会の見解」2022年11月30日
日経メディカル(2010)「[2009年の山口県におけるホメオパシーとビタミンK2に関する事例の記事タイトル]」日経メディカル



