マヤズムとは?ホメオパシーの“深層的な体質”を理解する
- hirokohomeopathy
- 11月20日
- 読了時間: 6分
ホメオパシーを勉強していくと、「マヤズム」という聞き慣れない言葉に出くわします。
ホメオパシーの創始者、サミュエル・ハーネマンは、長年人々を観察していくうちに、どんなに治療しても、繰り返し現れる病気の奥に、「共通する根のようなもの」があることに気がつきました。それが「マヤズム」です。
このブログでは、この「マヤズム」についてお話しします。

#1 - マヤズムとは何ですか?
マヤズムという言葉は、ギリシャ語の「汚染」や「シミ」という言葉に関連する「Mianein」に由来すると言われています。
簡単に言うと、「私たちが受け継いできた体質や傾向」のことで、それは体質的な遺伝だけでなく、考え方や感情のクセ、生き方のパターンとしても表れることがあります。
ハーネマンは、この時に除外する条件として、
不健康な生活習慣の継続によって起こるあらゆる長期的な病気や疾患。
現代医療により、侵襲的で破滅的なダメージが与えられた場合
があり、これらの条件を除いても、慢性的な症状が繰り返し起こる場合、マヤズムの関連を考えると話しています。
#2 - マヤズムはいくつあるのでしょう?
ハーネマンは3つのマヤズムについて提唱しました。
Psora(ソーラ:疥癬):テーマは欠乏、貧困、絶望
Sycosis(サイコーシス:淋病):テーマは過剰、逃避、退廃
Syphilis(シフィリス:梅毒):テーマは破壊、堕落、野蛮
これらは感染症そのものを意味するわけではなく、「象徴的なテーマ」です。
その後、さまざまなホメオパスにより、
Tubacular Miasm(結核):テーマは復活、革命、天才
Cancer Miasm(癌):テーマは超越、昇華、個性化
また、新しいマヤズムとして、
Leprosy Miasm(ハンセン病)
Radiation Miasm(放射線)
AIDS Miasm(エイズ)
などが追加され、今日の処方に活用されています。
#3 - なぜマヤズムはホメオパシーにおいて重要なのでしょう?
なぜマヤズムはホメオパシーにおいて重要なのでしょう?
根本の原因から治癒を求める時に、マヤズムの考え方はとても重要になってきます。
主な5つの理由について挙げると以下のようになります。
マヤズムは慢性病の「根本原因」を説明する
ホメオパシーでは、マヤズムを理解することで「なぜ症状が繰り返し現れるのか?」という深い理由が見えてきます。マヤズムは、受け継がれたエネルギー的傾向や反応の型を示し、表面的な治療だけでは届かない部分を明らかにします。
人がバランスを崩しやすい“方向性”を示す
同じ症状を持つ人でも、感じ方・反応の仕方は全く異なります。マヤズムはその人固有の「反応パターン」や「弱くなりやすい方向」を教えてくれます。これにより、その人をより全体的に理解することができます。
長期的・深層的なレメディ選択の指針となる
急性症状は急性レメディで改善できますが、長年続く慢性症状や繰り返す不調には、マヤズム的背景を理解することが重要になってきます。マヤズムを考慮すると、より深いレベルで働くレメディを選べ、再発を防ぎ、長期的な癒しにつながります。
身体・感情・家系的テーマをつなぐ役割を果たす
マヤズムは身体症状だけでなく、感情的なクセ、思考の型、そして家族に受け継がれるテーマなどを含む広い概念です。これにより、より “全体的な人として” の取り組みが可能になります。
自己理解と癒しのプロセスを深める
自分のマヤズムの傾向を知ることで、「なぜ私はこう反応してしまうのだろう?」という疑問が「これは私の傾向なんだ」という気づきに変わります。その気づきこそが、心身の深い癒しを促します。
マヤズムは、慢性病の深いパターンを理解し、長期的なレメディ選択を助け、身体・心・エネルギーのすべてを統合的に理解するための重要な鍵です。
#4 - 真の癒しとは?
マヤズムを知ることは、欠点を見つけることではありません。
「自分がどんなパターンを繰り返しやすいのか」の傾向を理解し、優しく見つけていくプロセスです。
気がつくことで、「なぜ私はこう反応してしまうんだろう」という疑問から、「こういうパターンがあるからなんだ」と考え方を移行して、より根本から自分を理解するきっかけとなります。
体は、気づきがあると、心身のバランスが変わり始めます。
ホメオパシーのレメディは、その気づきをサポートし、自分の力で癒すきっかけづくりをしてくれます。
自分が癒されることで、ご先祖様のカルマ*も、次元を超えて癒されると言われています。これを「Ancestral Healing(直訳すると先祖の癒し)」と言い、自分が深層から癒されることで、ご先祖様も癒され、また次の世代に悪いパターンを受け渡さなくて済むのです。
このことは、現在ある症状だけでなく、過去を癒し、また未来を癒すものだとも考えられます。
ホメオパシーなどの自然療法を使い、深い癒しを始めた(または始めようとしている)あなたは、とても勇気があると思います。
一人一人が、腹を括って深い癒しをすることで、人類の未来を考えた時に、大きな影響をもたらすとも考えられます。
*カルマとは、原因と結果の法則。行ったことに対して、必ずその結果が返ってくるというもの。
#4 - 最後に
マヤズムはホメオパシーの中でも奥深いテーマですが、理解が進むほどに「人の個性」「生命の仕組み」「癒しの方向性」が見えてきます。
慢性病の深いパターンを理解し、長期的なレメディ選択を助け、身体・心・エネルギーのすべてを統合的に理解するための、重要な鍵とも言えるでしょう。
セルフケアでレメディを使って一時的に症状が良くなるものの、繰り返し再発する状態に悩んでいる方、ホメオパシーのコンサルテーションを受けて、自分に合ったレメディを処方してもらいませんか?
自分を癒すことの大切さについては、以下のブログでも紹介しています。
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Reference
Miles.M., (1992) Homoeopathy and Human Evolution. Reprinted. Winter Press. West Wickem, Kent. United Kingdom
Owen. D., (2007) Principles and Practice of Homeopathy The Therapeutic and Healing Process. Churchill Livingstone Elsevier Limited. London. United Kingdom
O'reilly. W., (1996) Organon of the Medical Art by Dr. Samuel Hahnemann. Birdcage books. Berkeley, California, United States
Watson.I., (2004) A Guide to the Methodologies of Homeopathy. Revised Edition. Cutting Edge Publications. Totnes. Dexon. United Kingdom
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