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胆嚢の痛みとホメオパシー

2024年6月13日
読了時間: 10分

更新日:9月21日

〜苦い思いと消化しきれない感情〜

胆嚢の痛みは、繰り返し起こったり、胆石や胆嚢の炎症が関係していたりすると、不安になることもある症状です。


このブログでは、胆嚢の働きや胆嚢の痛みの主な原因についてわかりやすく説明しながら、ホメオパシーでは、胆嚢の痛みをどのように捉え、一人ひとりの症状や体験をどのように考えていくのかをご紹介します。


また、身体の症状と感情との関係について、ホメオパシーで伝統的に考えられてきた視点についてもお話しします。


なお、強い痛みや繰り返す症状がある場合には、ホメオパシーだけで判断せず、適切な医療機関で診察を受けることも大切です。


男性が横になりながら腹痛を抱えている。布団の上で痛みに耐える表情を見せている。
男性が横になりながら腹痛を抱えている。布団の上で痛みに耐える表情を見せている。

#1 胆嚢の働き


胆嚢は、茄子のような形をした、筋肉でできた袋の形をした臓器で、肝臓の下にあり、肝臓と管でつながっています。


肝臓で胆汁が生成され、胆嚢で蓄えられています。胆汁は苦く、緑の液体で、脂肪を分解し消化を助ける働きがありますが、消化酵素は含まれていません。胆汁の中にある胆汁酸が脂肪の乳化を促して、消化作用を受けやすくします。


胆汁が足りなくなると、消化に時間がかかり、ムカつきや吐き気を催します。



#2 胆嚢の痛みの原因


胆嚢炎は、胆嚢に炎症が起きた状態を言います。突然痛みが生じて短期間で落ち着く場合は、急性胆嚢炎、何度も痛みの発作が繰り返し起こる場合は、慢性胆嚢炎となります。


胆嚢炎の最も多い原因は、胆石と無石胆嚢炎がです。


胆石は胆汁が凝固し、小さく硬い塊を作り出すことで起こります。この塊が、体から排出される過程に伴い、とても鋭い痛みを生じます。


  • コレステロール系結石

  • ビリルビン系結石

  • その他の結石(カルシウムなど)


無石胆嚢炎は胆汁が泥状になり、胆汁の流れが滞ることでできる炎症です。



#3 苦い思いと消化しきれない感情


胆汁は苦味を持つことから、ホメオパシーや一部のホリスティックな考え方では、「苦い思い」や怒り、抱えている感情との象徴的なつながりについて語られることがあります。


胆石や胆嚢の痛みそのものが、未解決の感情や過去のトラウマによって起こると断定することはできません。


ただ、身体の症状をきっかけに、


「最近、我慢していることはないだろうか?」

「言いたいことを自分の中に抱え込んでいないだろうか?」


と、自分の感情や生活を振り返ってみることはできます。


もし、過去の出来事や現在のストレスについて何度も考えてしまったり、感情を表現することが難しいと感じたりするなら、ジャーナリングなどを通して、自分の気持ちを少しずつ整理してみるのも一つの方法です。


ジャーナルの書き方について、ブログにてコツを書いていますので、下のボタンから詳細をご覧ください。




#4 胆嚢の痛みによく使われるレメディ


セルフケアでホメオパシーのレメディを検討する場合には、症状の特徴を丁寧に観察することが大切です。ホメオパシーでは、自宅で症状を観察するときに、CLAMSという方法を使って、症状のさまざまな特徴を整理することがあります。


詳しくは、こちらのブログ「ホメオパシーのレメディを選ぶとき、どのように症状を集めたらいいですか?」をご覧ください。



胆嚢に関連する痛みを観察するときには、どのような姿勢で痛みが悪化するのか、また、どのような姿勢で楽になるのかも、症状を考えるうえで参考になることがあります。


たとえば、特定の側を下にして横になると痛みが強くなるのか、姿勢を変えることで少し楽になるのかなどを観察してみます。


伝統的なホメオパシーでは、診断名だけでなく、その人に現れている症状の特徴や全体像を考慮して、レメディを選ぶことがあります。以下では、胆嚢や肝臓に関連する症状について、伝統的なホメオパシーのマテリア・メディカで紹介されてきたレメディの例をご紹介します。ホメオパシーでは、個々の症状やその特徴をどのように捉えるのか、その一例としてご覧ください。


大切なこと: 強い、長く続く、または悪化している腹痛がある場合、特に発熱や黄疸などを伴う場合には、速やかに適切な医療機関で診察を受けてください。ホメオパシーは、必要な医学的診察や治療の代わりとして使用するものではありません。



Belladonna(ベラドンナ)

突然の激しい痛みと発熱があり、特に右側に症状が現れる場合に考慮されることがあります。

痛みが肩や首の方向へ広がったり、痛む側を下にして横になることで悪化したりすることがあります。


Berberis Vulgaris(バーバリス・ブルガリス)

鋭い痛みや刺すような痛みがあり、圧迫によって症状が悪化するような症状像で考慮されることがあります。

痛みが胃のあたりへ広がるように感じたり、痛みのために体を前に曲げたくなることがあります。


Carduus Mar.(カーダス・マー)

肝臓や胆嚢に関連する症状とともに考えられるレメディです。

左側を下にして横になることで痛みが悪化したり、右側を下にすると肝臓のあたりに張りや緊張を感じたりすることがあります。圧迫によって痛みが悪化するような症状像も記載されています。


Chelidonium(チェリドニアム)

右側の肝臓や胆嚢に関連する症状と結びつけて考えられてきたレメディです。

痛みが肝臓のあたりから右側の肩甲骨へ向かって広がることがあり、重い感じやズキズキするような痛みが特徴として記載されています。


Cholesterinum(コレステライナム)

胆嚢や肝臓に関連する症状、特に胆石や黄疸を伴う症状像で考慮されることがあります。

ただし、ホメオパシーでは診断名だけでレメディを選ぶのではなく、その人に現れている症状全体を考慮します。


Colocynthis(コロシンスス)

強い腹部や胆嚢周辺の痛みがあり、そのために体を二つ折りにするように前かがみになりたくなるような症状像で考慮されることがあります。

体を曲げること、しっかりと圧迫すること、温めることによって楽になることがあります。一方、感情的になったり、怒りを感じたりすることで症状が悪化することや、隙間風などの環境要因によって悪化することも伝統的に記載されています。

また、午後4時という特定の時間帯や、食べたり飲んだりすることで症状が悪化するような特徴がみられることもあります。


China Officinalis.(チャイナ・オフィシナリス)

胆石や胆嚢の痛みに。胆嚢の詰まりからくる痛み。胆嚢の切除後にさらに悪化した時に。肝臓が腫れて肥大しているときに。脱水から衰弱している時に。

体液を失った後の衰弱や、強い疲労感を伴う症状像と関連づけられています。

また、腹部や肝臓に関連する症状に、強い衰弱感、膨満感、胆石や胆嚢の痛み、肝臓が大きくなったような感覚などが伴う場合に考慮されることがあります。


Dioscorea(ダイオスコレア)

肝臓や胆嚢のあたりから右側の胸部や乳首の方向へ、鋭く突き抜けるような痛みがある症状像で考慮されることがあります。

痛みが胸、背中、腕などへ広がることもあります。特徴の一つとして、前に屈むことで痛みが悪化し、体を後ろに反らしたりストレッチしたりすることで楽になることが記載されています。

横になることで悪化し、特に夕方や夜に症状が強くなることもあります。


Lycopodium(ライコポディアム)

消化器や肝臓に関連する症状、特にお腹の張りやガスが多い症状像と関連づけられています。

触れたり呼吸したりすることで不快感が悪化するなど、刺激に敏感な症状がみられることもあります。レメディを考える際には、診断名だけでなく症状全体を考慮します。


Magnesium Mur.(マグネシウム・ミュア)

肝臓のあたりが大きくなったような感覚や、お腹が張っている感じがする。押さえつけるような痛みがあり、右側を下にして横になることでと悪化することがあります。キューッとした胆嚢の痛みが食べることで軽快する。痛みが肝臓から背骨やみぞおちに広がる感じがして、仰向けになるか、痛みのある方に横になることしかできない。圧がかかることで、痛みが落ち着き、右側に横になることで悪化する。食べることで悪化するような時に考慮されます。


Nux Vomica(ナックス・ボミカ)

食べ過ぎや食生活の乱れ、刺激物、アルコール、脂っこいものや辛いものなどの後に現れる消化器症状と関連づけられています。

肝臓や胆嚢に関連する不快感とともに、消化器の不調がみられることがあります。強く圧迫すること、温めること、特定の姿勢などで楽になることがあり、冷たい空気や隙間風によって悪化するような症状像も記載されています。



これらは、伝統的なホメオパシーのマテリア・メディカに記載されてきた症状の特徴を紹介したものです。胆石、胆嚢炎、黄疸などの医学的な疾患を、特定のレメディで治療することをおすすめするものではありません。


どのレメディが自分に合うのか判断が難しい場合や、症状が強い、長く続いている、繰り返している場合には、適切な医療機関での診察を受けるとともに、必要に応じて資格を持つホメオパスにご相談ください。


ポテンシーと投与量について詳しく知りたい方は、こちらの「ポテンシーと投与量」のブログをご覧ください。




#6 - 追加情報


胆嚢の健康についてはさまざまな考え方や方法があります。ただし、胆石や胆嚢の炎症が疑われる場合には、まず適切な医療機関で診察を受けることをおすすめします。



#7 - 最後に …


胆嚢に関連する症状は一人ひとり異なり、胆石や胆嚢の痛みについても、その原因や症状の現れ方にはさまざまなパターンがあります。そのため、診断名だけをもとに、特定のレメディや方法に頼るのではなく、その方に現れている症状全体を見ていくことが大切です。


伝統的なホメオパシーでは、身体的な症状だけでなく、どのようなときに症状が悪化したり楽になったりするのか、その方がどのような経験をしてきたのか、また感情面でどのようなことを感じているのかなども含めて、その人全体の症状像を考慮することがあります。


症状を繰り返している場合や、長く続いている場合、また自分の症状をどのように捉えたらよいのかわからない場合には、ホメオパシーのコンサルテーションを通して、ご自身の体験についてより詳しくお話しいただくこともできます。


ホメオパシーのコンサルテーションがどんなものなのかは、ブログ「ホメオパシーのコンサルテーションってどんな感じ?」で詳しく説明しています。


ブログは、下記のボタンからご覧いただけます。




また、「急性の症状と慢性の症状の違い」や、それぞれの場合にホメオパシーでどのようにレメディを考えるのかについては、こちらのブログで詳しく説明しています。詳細は下記のボタンからご覧いただけます。



ホメオパシーについて、どのようなものなのか知りたい方は、こちらのボタンからご覧ください。




一人で判断するのが難しいと感じたら


セルフケアでレメディを選んでいると、「自分の場合はどのように考えればいいのだろう?」と迷うこともあると思います。


特に、症状を繰り返している場合や、時間とともに症状が変化している場合には、身体的な症状だけでなく、その方がどのような経験をしてきたのか、どのようなことを感じているのかも含めて、一緒に整理してみることがあります。


ホメオパシーのコンサルテーションでは、現在の症状やこれまでの経過などを丁寧にお伺いし、その方に合わせて考えていきます。


「一度、自分のことを話してみたい」と感じた方は、コンサルテーションについて、こちらから詳しくご覧いただけます。


ホメオパシーについて知りたいけれど、自分の場合に合うのかわからない方は、まずは15分の無料オンラインチャットをご利用いただけます。



コンサルテーションをご希望の方はこちらからご予約いただけます。




ヨガのポーズで瞑想する人の一瞬、内なる平和を求めて集中する瞬間。
ヨガのポーズで瞑想する人の一瞬、内なる平和を求めて集中する瞬間。

心に留めておきたいこと:


自分の感情を無理に押し込めず、ときには言葉にしたり、書き出したりしてみることも大切です。

「こうしなければ」と頑張り続けるのではなく、自分の気持ちにも少し優しくしてあげてくださいね。





Love and gratitude

Hiroko



Reference :

  • Shapiro.D.. (2008) Your Body Speaks. Your Mind, Deb Shapiro. Piatkus Books Reprinted. London UK

  • Rose.E. (2012) Metaphysical Anatomy. Your body is talking, Are you listening? Lighting Source UK Ltd. Milton Kyenes UK

  • Sakai. A. (2000). 新訂 目で見る体のメカニズム. 8th Edition. 医学書院. Tokyo Japan

  • Okaniwa.Y. (2001) Year Note 内科・外科等編 コンパクト版. 10th Edition. Medic Media. Tokyo Japan

  • Lockie.A. (1998) The Family Guide To Homeopathy The Safe Form of Medicine for the Future. Revised Edition. Penguin Books. Ltd. London England.



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