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心配性と不安とホメオパシー

2022年4月25日
読了時間: 11分

更新日:9月17日

不安や心配は、私たちの考え方や気持ち、そして日常生活での反応にさまざまな影響を与えることがあります。


この記事では、ホメオパシーの視点から、不安や心配、過去の経験との関係について考えながら、感情のパターンやグラウンディング、フラワーエッセンスについてもご紹介します。



2020年からのコ○ナウイルス騒動で、生活のパターンや考え方に多かれ少なかれ、いろんな面で私たちの生活に影響を与えました。


リモートワークなど、仕事の形が変化したり、また、家にいる時間が増えることで、自分を見つめ直す時間が増え、生活に新しい風を吹き込んだり、気づかなかったことに気がついたり。


このロックダウンを機に、薬局でも、「不安」「心配」についての問い合わせが激増しましたし、私のところに来る人たちも「不安」や「心配」についての相談が、この時を機に増加してきました。


それは今もまだ続いています。


コ○ナウイルス騒動については、最初は情報があまりなく、感染者や死亡者の数の報告、症状についても、現代医療で対応できる方法が手探りであったことから、「死」が近づく恐怖、「見えないものに対する不安」を感じていた方も多いでしょう。


また、ご家族など親しい人の最後を看取ることができなかったり、愛する人が他界して、お葬式に参列することができず、悲しい思いをした人も多いでしょう。


このような出来事が、ショックとなり、きっかけとなって、感情や症状が表面化してきた方もいらっしゃるかもしれません。




#1 - トラウマ 〜体の中に閉じ込められた記憶〜


トラウマは、戦争を体験した人、交通事故、愛する人の死、などの明らかなトラウマもあれば、日々の出来事の中から、生きていくために、自分の本当の感情を押し込んでいくうちに、小さなトラウマが積み重なって、体の中に閉じ込められた記憶となるものもあります。

そのため、「特に刺激となった大きな体験がない」にもかかわらず、「不安」「パニック」「気分の落ち込み」「心配」などが出てくることがあります。


人は、経験の中から知恵をつけ、同じ間違いをしないように、生きていく術を身につけていきます。


特に日本は「世間体」という目に見えない「ルール」があり、


「人に迷惑をかけてはいけない」

「マナーを守って立ち振る舞わなければいけない」

「自分よりもまず他人に思いやりを」


と言ったようなものを身につけて育てられていきます。


社会の中で生きていくには、ある程度のマナーや思いやりは必要ではありますが、日本はそれ以上の「何か」があると、私はイギリスに来て感じるようになりました。


日本人は他人に対して、とても思いやりのある人たちですが、自分に対しては思いやりが欠けていることが多いのだと、私自身、クライアントさんと接していたり、お客さんと接していると、強く感じます。


目に見えないトラウマは、毎日の生活の中で、「世間体」などといった、見えないルールなどのために、「自分の意思」に反することを、気付かぬうちに、繰り返していく上で、本当の自分から、いつの間にかかけ離れていくことが積み重なって、出来上がっていきます。



#2 - 体の記憶が反応する時


人は身の危険を感じたら、戦闘モードになり、自分の身を守ろうとします。また一方で、恐怖を感じ、近づかないようにすることもあるでしょう。また恐怖のあまり「固まる」人もいるでしょう。


人はトラウマがあると、その感情ときちんと向き合って、消化する人もいれば、その不快感と直面するのが怖くて、忙しく働いたり、お酒や薬に溺れたり、パーティーなどの予定を詰め込んで、不快な感情と直面して、克服する時間を避ける人もいます。

人は誰でも、「悲しみ」「怒り」「寂しさ」など負の感情と直面するのは好きではありません。


しかし、ここで感情と向き合って、表面に出てきた負の感情を受け入れることを避けていると、後に、似たような状況が出てきたときに、防御機能として、同じような感情が「パニック」「不安」「心配性」などと言った形で出てくることがあります。


これは一例ですが、


パニックは、行動がフリーズ(固まる)ことで、ショックを和らげようとする反応だったり、


不安は、同じトラウマを体験しないために、前もって防ぐべく起こる感情であったり、


心配性も、同じトラウマを体験しないように、また、傷つかないように、前もって対処しようと考える末に起こる気持ち、


だったりします。


心配性の人たちの中には、何でも自分で確認しないと気が済まず、他人が信じられない「人間不信」が隠れていることもあります。全て自分でコントロールしないと気が済まないのは、「不信」から安心、安全な場所を作るべく、生き残るために出てくる自然な反応。

その領域を侵されると、怒りとなって防御反応に出てきたりすることがあります。


この場合、過去のトラウマの感情が蘇り、感情となって現れ体験する一方で、今目の前に起きている状況のショックを体験する。

体が、過去と現在の2つのショックを同時に経験していることになります。


日常生活で影響がないように見えていても、ふとしたことがきっかけで、積み重なったトラウマからの防御反応が、不安やパニック、心配性といった形で現れてきます。


私もコンサルテーションをしていると、「特に大きなトラウマを経験したことがない」にもかかわらず、不安や心配性などを呈している方も見られます。


体の細胞は正直なもので、小さなトラウマも大きなトラウマもちゃんと覚えており、いざというときに、生き残る術を、きちんと対応しようとして、体が示してきます。


この「閉じ込められた体の記憶」をいかに見つけ出し、解決していくか、は癒しを見つけていくための大事な一部となってきます。



#3 - 記憶を引き出し、癒しに持っていく


ホメオパシーやフラワーエッセンスでは、不安や心配、恐れなどに関係しているかもしれない感情のパターンや、これまでの経験について考えていくことがあります。


また「インナーチャイルド」や「ジャーニー」と言ったセラピーも、過去のトラウマに向き合う機会を与えてくれるもの。


気づきの中では、不快感を一時的に味わう人もいるかもしれません。人によって、レメディやエッセンスの反応はさまざまですが、薬局でも、「ホメオパスにレメディを処方されたけど、なんだか不快で嫌なんです」というお客さんも、たまにいらっしゃいます。


その場合には、それは「ホメオパスが最適なレメディを選んでくれた証拠」であり、ホメオパスと話し合うことをお勧めしています。

そうすると、ほとんどの方が、「前向きなことなんだ」ということを理解でき、安心して帰られます。


私の場合は、状況に応じて、マッチしたホメオパシーのレメディやフラワーエッセンスを処方することで、その人の癒しのプロセスをサポートしていきます。


ただ、口にすることは簡単ですが、このプロセスは、人によってはとても「挑戦的な期間」ともなります。このような問題が表面に出てきた場合、その人がそのプロセスを受け入れられる「覚悟」ができているかどうか、がカギとなってきます。


人によっては、途中であきらたくなるかもしれませんが、このチャレンジ期間は「一生」ではなく「一時的」であることを是非理解していただきたいです。


ホメオパシーでは、感情的な経験を理解し、その人全体の状態の中で捉えることも大切なことの一つと考えられています。気持ちの面で変化を感じ始めると、ほかの部分にも変化を感じることがあります。


ホメオパシーの考え方の中には、Law of Cure(治癒の法則)というものがあります。これは、症状の変化が、内側から外側へ、上から下へ、そして新しい症状からより古い症状へと向かうという、治癒の方向性についての考え方です。

これは、ホメオパシーの実践において、治癒のプロセスの中で起こる変化を理解するために、伝統的に用いられてきた考え方の一つです。ただし、新しく現れた症状や変化した症状が、必ずしもレメディによる反応であるとは限りません。


長く続く症状や気になる症状については、必要に応じて適切な医療専門家に相談することも大切です。



#4 - トラウマ、不安、心配性に使うレメディ


普段の生活の中で、不安やストレスを感じた時に、ホメオパシーで検討されるレメディをご紹介します。


これらを使っても症状が繰り返し現れる場合には、ホメオパスとしっかりコンサルテーションを行い、症状だけでなく、その人全体の状態やこれまでの経過について考えていくことも大切です。


Aconite(アコナイト)


ショックに関連づけられる代表的なレメディ。精神・感情的なショックだけでなく、事故や怪我など体に感じたショックにも使われます。パニック発作や、恐怖や不安で固まってしま雨ような状態にも関連づけられています。


Arg Nit(アージ・ニット)


予期不安に関連づけられる代表的なレメディ。「もしこうなったらどうしよう」といった不安を抱えがちな人に検討されます。「もし飛行機が落ちたらどうしよう」など、飛行機が苦手な人にも使います。また、発表やプレゼンテーションの前に「もし失敗したらどうしよう」と恐れてしまう時にも使います。


Arsenicum Album(アーセニカム・アルバム)


神経質で不安を抱えやすい人に関連づけられるレメディ。また几帳面で潔癖な傾向があり、バイキンや汚れを嫌がったり、感染を恐れ、一生懸命掃除をしたり、手を洗ったりするような人にも使われます。不安のあまり落ち着きがない人にも関連づけられています。


Ambra Grisea(アンブラ・グリセア)


恥ずかしがり屋で内気なゆえに、ちょっとしたことで、恥ずかしがったり、心配や不安が大きくなったりする人に関連づけられるレメディです。


Gelsemium(ジェルセミウム)


予期不安から体の力が抜け、精神的にも身体的にも虚弱になったり、発表や公の場に出ることが苦手で不安になったりするときに関連づけられます。また、悪い知らせを機に衰弱し、不安が悪化するときにも使われます。


Oak(オーク)


ショック、不安、心配などの時に、グラウンディングと関連付けて考えられるレメディです。避けられないストレスと向き合う時に、忍耐と回復のプロセスをサポートするのもとして使われます。


Cocculus(コキュラス)

看病をしていることで、相手の健康や体調について心配、不安になる時に関連づけられるレメディです。他人に対してとても同情的な人にも使われます。


Lycopodium(ライコポデディウム)

ストレス下で壊れてしまうのではないかという絶え間ない恐怖がある時に関連づけられます。失敗、人前で話すことや舞台に立つ時に恐怖を感じたり、みぞおちに大きな不安を感じる時にも使われます。


Lotus(ロータス)

原因ははっきりしないけれど、不安から圧倒されて、落ち着きがなくなったり、不安になったりするときに関連づけられるレメディです。フラワーエッセンスのレスキューレメディのホメオパシー版とも言われています。



心配で不安な時に使えるフラワーエッセンスもこちらに紹介しておきます。



Crowea (Bush Flower Essences)

心配性がひどい人に使えるエッセンス。心配やストレスからお腹の調子が悪くなる人にも使われます。


Emergency Essence (Bush Flower Essence)

コンビネーションのエッセンスで、不安や心配がひどい時に使われます。試験の前や仕事のプレゼンの前、また突然のショックの際にも使われます。


Rescue Remedy or Five Flower Essence (Bach Flower Essence)

上記のEmergency Flower Essenceの、Bach Flower バージョン。これもBach Flowerのコンビネーションからできており、同じような場面で使われます。不安や心配がひどい時、試験の前や仕事のプレゼンテーションの前、また突然のショックの際にも使われます。


レメディを選んだ後は、ポテンシーと投与量についても考えていきましょう。ポテンシーと投与量については、こちらのブログで詳しくご紹介しています。





#5 - 最後に


不安や心配性の気持ちを和らげ、心を安定させるために、普段から「グラウンディング」として、自然に触れたり、裸足で歩いたりする習慣を持つのもよいでしょう。アース線のように、エネルギーを頭から足元へと下ろしていくイメージです。こうした方法を取り入れることで、自然のリズムを感じたり、気持ちを落ち着けたりすることにつながるかもしれません。


また、気持ちが不安定になってきたら、深呼吸をしてみましょう。


グラウンディングについては、こちらのブログもご参考ください。



普段からできることを、無理のない範囲で生活の中に取り入れてみてください。




もし不安や心配が長く続いていて、ご自身の経験をホメオパシーの視点からじっくり見つめてみたいと感じている場合は、コンサルテーションで、症状やこれまでの健康状態、現在の生活やご自身の感じ方などについてお話しいただけます。


一人ひとりの全体像を一緒に整理しながら、その方にとってホメオパシーという方法が適しているかどうかを考えていきます。


コンサルテーションがご自身に合っているかどうかわからない場合は、まず15分間のイントロダクションチャットでお話しすることもできます。




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Hiroko



不安やパニックについて


不安やパニックが長く続いている場合、症状が強い場合、また日常生活に大きな影響がある場合には、医師や適切なメンタルヘルスの専門家に相談することも大切です。

ホメオパシーのコンサルテーションは医療の代わりになるものではありません。処方されている薬については、自己判断で中止したり変更したりせず、担当の医療専門家にご相談ください。



参考文献:

  • I.Smith. (2019) Moving Beyond Trauma. Lioncrest Publishers. Great Britain

  • Murphy. R.(2006) Nature's Materia Medica. Third edition. Lotus Health Institute. Virginia. USA



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